☆ Various Artists / Hope & Anchor Front Row Festival (2LP) –思い出深いレコード– ☆




このレコード本当に欲しかった。一番のお目当てはストラングラーズの“Straighten Out”、“Hanging Around”の2曲だったけれど、他にもXTCや999,X-Ray Spexといったバンドが名を連ねており、このレコードで初めて聴いて好きになったバンドもあった。なにより大きな会場ではなくホープ&アンカーって言う小さなクラブでのライヴが収録されていると言うことが自分にとって大きな魅力を感じた一因だったと思う。当時は今と違ってネットなんて無かったから音楽雑誌の広告を頼りに片っ端から往復ハガキで通販可能の輸入レコード店に問い合わせしてた。でも、色よい返信は全く貰えずで半ば諦めかけていた。ある日、仕事上がりでいつものようにレコード店を回ろうと地下鉄に乗ったのだが疲れていたのか座って直ぐに眠ってしまって。それで目的の駅を行き過ぎてしまったんです。駅の方に事情を話し、戻ることになったのですが、ホームに輸入レコート屋さんの看板があった。気になったけど当日は予定通りに目的地に向かった。後日、あの看板の店に行ってみようって思い立って向かったんだけど、その時にはもうすっかり、このレコードのこと忘れてしまっていたし実際、実物のレコード・ジャケットって見たことなかった。お店に入ったら店員さんらしき人がお二人いて「いっらっしゃい」って言ってくれたけど、自分より店内のビデオ鑑賞の方か熱心だったみたいで、ちょっと気が楽になったりした。パタパタとレコード見てたら何だか気の引くジャケットのレコードあったので裏面の収録曲みたら“Straighten Out”が記載されてて...あれぇ~これで“Hanging Around”が収録されてたら...まさか、まさかって思いながら調べてたら最終曲が “Hanging Around”だった。「こ、これって...」そこから暫く記憶が無い!頭が真っ白になった。気がついたら地下鉄のホームのベンチで手提げビニール袋からレコード取り出して見てた。当時の友人曰く、そういうのって「呼ばれた」って言うんじゃない?って言われて、そうだなって納得。とても嬉しかったし奇跡的な出来事として思い出に残っている。時は流れてかつてホープ&アンカーの経営危機を救うために出演者達がそれぞれライヴ音源を持ち寄って発売されたコンピレーション・アルバムだったそうだが正規盤としてCD化された。国内盤はスティール・パルスがカットされた形での1CD。海外盤は完全収録の形での2枚組。ストラングラーズの事だけ書かせて頂くなら、この日のライブは正規盤として全曲発売されているが聞いた話だとストラングラーズ・サイドの了承無しに勝手に発売された物でプロデュースもジャン・ジャック・バーネルと記載されていた気がするがおそらく偽りではないだろうか?発売自体は嬉しかったが、臨場感が乏しくスタジオ・ライブのような印象で少しだけがっかりした。このオムニバス・アルバムに収録されている2曲は当時、ストラングラーズの事を端的に捉えていたマーティン・ラシェントのプロデュースなので演奏が良いのは変わらないが小さなクラブでの演奏が生かされていて臨場感が素晴らしい。まるで目の前で演奏してくれているように感じでとても好きだった。残念ながら消去してしまったが、この日のライブを一部収録したストラングラーズの「MIXING DESK」?なるカセット・テープも当時、聴きまくったよ(VINYL JAPANさんからオマケで頂いた物だったと思う)。あの頃の気持ちは今も変わってないつもり。




※ちなみに二人の店員さんが観てたのは円谷プロ作品「怪奇大作戦」のビデオ。自分も好きだから直ぐに分かった。



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